祝・新人たちへ

カン喜・よろこび事業活動にご支援を頂いている皆さん、日頃のご厚意に厚く御礼申し上げます。

昨日は4月1日。多くの日本企業同様、当グループも事業開始年度初日でした。今年はNPOよろこびに新入所員二名が入社してくれました。将来有望な頼もしき若人の参戦です。本当に心強い限りです。

“入社式・入学式は満開の桜の下で~”という古来、日本人が持つイメージも、地球温暖化が遠因なのでしょう。今年桜の満開は春分の日辺りに集中、その後の春の嵐により、“散り際の桜の下~”での人生の門出となっちゃいました。それはそれで趣がありますが。

彼らから窺い知る些かな不安、緊張感はこれからの社会人生活に対する期待感とその興奮の裏返しです。

晴れやかなこのセレモニーもパンデック禍で将来への不安をより強める副反応もあるでしょう。これから先、自分の人生がどう転がっていくのだろうか(失敬、ネガティブでした)?

学生時代に得た友人が居り、経てきた経験、年齢的にも自立している新社会人以上に深刻なのが地方から都市部へ移り、独り暮らしを始める新大学生だと思います。

念願の希望校に入学、学究、クラブ活動・アルバイトを通じた新たな出会い…昨年、新型コロナウィルスはこれらの活動に必要なリアルコミュニケーションに制約をかけ、その大半をバーチャル化してしまいました。

しかし、ようやく一年遅れでのリアル学生になれそうです。100%ではないですが、やっとここまで辿り着きました、さあこれからですわ!昨年一年分も含めて、三年間で四年分の学生生活を愉しんでください。勿論、勉強も忘れずに。当たり前ですが、学生の本分はそこですから。

個人的には“人生100年時代”の内、数年間の停滞(失敬、成長へのモラトリアムという表現にしときましょう)など気にする必要はありません。実際、親の脛かじりでしょうが、ポジティブに捉えれば、この一年が掛かったお金を上回る経験という価値を産み出してくれるでしょう。

パンデミックがそれまでは当たり前だと思っていたあったモノ、コトが、何物にも変え難い、死ぬまで大切にしなくてはいけないと気付かせくれたのも事実です。この4月に“新~が付く”人達には嵐が過ぎ去っても、花を遺す力強い桜のような存在であってほしい、いや、ありたい。これは自身にも言い聞かせていきたいと思います。

今回も桜の写真(JR戸田駅前の一本!)で申し訳ありません。やっぱりこれになっちゃいました。もう一枚はマスク着用なのでいいかなというノリで通りすがりの某大学の裏門前で撮った貴重なプライベートフォトです。このブログを閲覧されておられる方々にとっては無価値どころか有害写真かもしれませんが、初心を忘れるなという自身への誓いという意味を込め37年前にタイムスリップしました。

 

背後の学舎を見て想うのは、惜しむらく“今学生に戻れるのならば、一生懸命勉強するのに…”みなさん、というようなことにはならぬよう。

令和三年4月2日

カン喜グループ 代表 上坂 陽太郎