冷凍食品?牡蠣以外の商品?何を開発するのか。
弊社には行動憲章があり、毎週月曜日の全体朝礼で唱和を行っています。7つある行動憲章のうちまず最初に来るのが、
「私たちは、新しい製品づくりに挑戦します。」
今までのカン喜は、カキフライやグラタン類の派生品が多く「新しい製品」=今までのカン喜製品の概念を変える新商品が出来ていませんでした。オリジナル商品の開発こそがカン喜の持続可能な未来(※1)に繋がることであり行動憲章の1番に据えていると(私は)思っています。
※1 株式会社カン喜では、持続可能な未来のためにSDG’sを宣言いたしました。
「部署横断プロジェクトとして、開発チームを立ち上げよ!」との発表があり製造部、営業部、品質保証部、総務部より各1名と工場長の私を含めた5名で開発チームを立ち上げました。
各部署での仕事があり多忙の中、参加に快く協力してくれた各部長、参加してくれた方々には感謝をしております。参加したかったベテラン社員も多くいたと思います。各々が担当している仕事とのバランス、新鮮な意見、お客様目線に近い人を集めたく各所と相談をしてチームメンバーを招集しました。多くの社員に参加をしてもらいたかったのですが、泣く泣くメンバーを絞りました。
チームメンバーは選びましたが、全体が参加する意識を持つように試食、検食にはなるべく多くの社員に参加してもらうようにしました。
自社製品の強みを生かした牡蠣製品を作るのか。全く別の角度から検証を行い外注による生産で自社では作れないものを開発するのか。
まずは、自社営業部と製造部の開発していた「大豆ミート」を使用した製品を作ることを考えました。
「チョコレート」
「チーズケーキ」
「山口県の野菜を使ったスイーツ」
初回の会議議事録を確認すると、各々が製造してみたい。あったら良いなという自由闊達な意見が出てきます。価格を抑えるにはどうするか、自社工場で可能なのか。どの時期に作れるか。原料の調達はどうするか。などなど皆の意見を聞きながら考える時間も大変で楽しい。
※「株式会社カン喜」の前身「八木ノースイ」時代昭和61年撮影
一般的に言われるいちばん大切なことは、「出来ない理由を探さないこと。」
新しいことを行おうとすると、現在の仕事を変えたくない、増やしたくない人達から以下のような考え意見が出てきそうです。〇〇な理由で出来ない。(特に理由なく)無理。うちでは出来ない。人がいない。誰が作るのか?忙しい・・・。知識がない。過去にやったがダメだった。
それは、本当にありとあらゆる方法を検討して出てきた言葉でしょうか。過去の経験則に囚われすぎて、即無理と決めていないでしょうか。こういう考えはまさに茹でガエル理論。ゆっくりと進む環境変化や危機に対して鈍感なのは確かでしょう。その先は・・・・言わずもがなです。Needless to say, you are smart.
弊社の中にはその様な考えの人はいないと信じています。「どうやったら実現可能か」これこそがカン喜の求める「私たちは、新しい製品づくりに挑戦します。」なのです。挑戦する前に諦める選択肢は無い。環境変化や危機に気付いたら、すぐに対処するように心がけたいものです。
開発した製品には大豆ミートを使用しております。大豆ミートとは肉のような大豆製品で、植物由来の持続可能な代替肉です。お肉とは似たような見た目や食感で食肉が苦手な方やお食事に気を使われている方にも安心してお召し上がりいただける大豆製品です。
弊社では定期的に工場敷地内で行うセールを行っています。
ちなみに次回セールは「2022年12月24日(土)」です。
2021年11月のセールで試験的な取り組みを行いました。地元のなかや菓子店の幸福ぷりんさんにご協力いただき弊社のかぼちゃを使用して、カタラーナ、モンブラン、レアチーズケーキ3品の販売を実施することにしました。
結果は、即日完売で好評でしたが、かぼちゃの安定供給と増産、冷凍で販売を行いたい弊社希望がその時点では検討課題になりました。
山口県の6次産業化推進大会で、株式会社63Dnetが経営、運営する「ながとラボ」との出会いがありました。
山口県内企業を中心に、多くの外注を受けられており弊社にはない施設をお持ちなので弊社レシピをもとに開発を依頼することになりました。
弊社開発会議にてレシピ案を決定して配合比率の違う3商品を試作。
試作品の中から最も良かったものを選定して改良点を上げ、再度ながとラボで試作を繰り返します。
一つのテーマとして、牡蠣の臭み消しというものがあり牡蠣の臭いというのは、我々はなれすぎているためか感じにくくなっている部分もあると思いますので、ながとラボスタッフ協力の下、臭いのマスキング効果を確かめるべく、様々な液体への漬け込みを行いました。
袋のままレンジで調理できる3商品を開発しました。
本格麻婆を目指し、豆板醤にこだわった麻婆ソースを使用しています。
そのままでもおかずになりますし、肉付きの方は炒めたひき肉を追加しても美味しく召し上がれます。
パスタのソースとしても、ピザやバケット、トーストにも合わせやすい優しい味わい。
【作り方】箱から中袋を取り出し、袋を開封せずに「蒸気口」を上にして耐熱皿に乗せて、電子レンジで約2分加熱して下さい。加熱時間は機種によって異なりますので加減して下さい。
■麻婆鶏のオムライス【調理時間】(10分)
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【材料】(1人分)
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麻婆鶏の素:1袋
卵:2個
砂糖:小さじ1/2
牛乳:大さじ2
あたたかいごはん:200g
バター:5g
パセリ:少量
サラダ油・小さじ1/2
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【作り方】
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(1)器に炊いたごはんを皿の1/3に盛り付ける。
(2)ボウルに卵、砂糖、牛乳を混ぜ合わせる。
(3) 弱火~中火でフライパンにバターを溶かし、(2)の卵液を流し入れ、菜箸で混ぜながら縁が固まりはじめ半熟卵になったら火からおろし、ごはんにかかるように皿の中央に盛りつける。
(4)麻婆鶏の素を700ワットの電子レンジで2分加熱し、袋から取り出し卵の横に盛りつける。
(5)刻んだパセリをごはんに散らす。
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【ポイント】
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・甘さを感じるスクランブルエッグにすることで、麻婆鶏の辛みが引き立ちます。また、鶏肉がやわらかいので、半熟状の卵のとろりとした食感と絡みやすく、ごはんと一緒に食べやすくなります。
■麻婆牡蠣の揚げ豆腐【調理時間】(15分)
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【材料】(1人分)
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麻婆牡蠣の素:1袋
木綿豆腐:1/2丁(150g)
片栗粉:大さじ1
(水溶き片栗粉)片栗粉:大さじ1
(水溶き片栗粉)水:大さじ1
細ねぎ:少量
サラダ油:適量
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【作り方】
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(1)豆腐を電子レンジ対応のクッキングペーパーで包み、耐熱皿にのせてラップなしの電子レンジで600W2分加熱する。
(2)豆腐のあら熱がとれたら3cm角のさいの目に切り、片栗粉を全体にまぶす。
(3) フライパンにサラダ油を底面が軽く隠れるくらい注ぎ、中火で熱したら豆腐の間隔をあけて並べ入れ、全体にこんがりきつね色の焼き色がつくように揚げ焼きにする。揚げたら油をきる。
(4)麻婆牡蠣の素を電子レンジで2分加熱し、熱い状態に水溶き片栗粉を注ぎ、かき混ぜてとろみをつける。
(5)器に揚げた豆腐、その上からとろみをつけた麻婆牡蠣の素を盛り付け、小口切りにしたねぎを散らす。
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【ポイント】
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・豆腐の水切りをしっかり行うことで、加熱時の跳ねを防止し、仕上がりがカリカリになります。
麻婆牡蠣の素にとろみをつけることで、揚げ豆腐にからみ、食べやすくなります。
■ジェノベーゼ風長州どりのショートパスタ【調理時間】(10分)
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【材料】(1人分)
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ジェノベーゼ風長州どり:1袋
ペンネ:60g
パルメザンチーズ:2振り(お好みで)
ドライバジル:少々
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【作り方】
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鍋に1リットルの湯を沸かし(パスタが泳げるくらいの余裕)、沸騰したら塩(8g・分量外)を加えたらショートパスタを加え、表示時間通りゆでる。(今回はゆで時間9分)
ゆで上がったら、すぐざるに上げ、しっかり水けをきる。
(2) ジェノベーゼ風長州どりは袋ごと電子レンジで2分加熱する。
(3) ボウルにショートパスタ、ジェノベーゼ長州どりを混ぜてから器に盛り、パルメザンチーズ、ドライバジルを振るう。
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【ポイント】
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・ジェノベーゼ長州どりとショートパスタを混ぜ合わせることでしっかりソースが絡み、食べやすくなります。
2022年11月17日 工場長 荒木