【講演報告】神奈川県中小企業同友会 ダイバーシティ委員会例会

■2025年3月26日、神奈川県中小企業同友会の「ダイバーシティ委員会例会」にて、弊社代表取締役 上坂 が講演を行いました。

テーマ「世界で戦う歓喜奇兵隊 ~障害者(正育者)雇用70人でも会社は発展する~」

今回、私(池添)も同行し、多くの学びと気づきを得る貴重な機会となりましたので、こちらで、ご報告させていただきます。

■ カン喜の「挑戦」と「信念」

株式会社カン喜は1973年10月に設立、今年で創業52年を迎えます。
主として冷凍食品のカキフライ、グラタンなど海の恵みを生かした製品づくりに取り組んでまいりました。
グループである就労継続支援施設も含めると138名(内障害者68名)の方が日々働いています。

「障害があるから、できない」ではなく、「障害があっても、どうすればできるか」を共に考え続けてきたので、カン喜の歴史でもあります。

講演では、笑いも交えつつ、これまで障害のある方と向き合い、共に働く中で制度の壁や、いくつもの困難、食品を扱う企業ゆえの偏見があったこと等の実体験が語られました。
それらを一つ一つ乗り越える中で障害のある方々は、決して「支えられる側」ではなく「共に会社を支える存在」であるという強い信念が参加者の皆様にも深く響いていたようでした。

 

■私も急遽お話をさせていただきました

当日社長より突然声をかけられ、短い時間ではありましたが皆様の前でお話させていただくこととなりました。

予想外の展開に一瞬戸惑いましたが、入社してから感じてきたことや、カン喜が障害のある方々とともに成長してきたか少しでも伝えることができたのではないかと思います。

 

■ 参加者の皆様の真剣な眼差し

会場に集まった神奈川県中小企業同友会の会員の皆さまも、終始真剣な表情で話に耳を傾けておられました。
時にはうなずき、時にはメモを取りながら、ひとつひとつの言葉を受け止めようとするその姿から、この社会をもっと良くしたい、という情熱が感じられました。

講演後の質疑応答でも、活発なやりとりが行われ、参加者の皆様の中にも、自社での障害者雇用やインクルーシブな職場づくりについて考えるきっかけとなったのではないかと感じています。

 

■ 今後も「働きがいのある職場」を目指して

株式会社カン喜では、冷凍食品の製造という枠にとらわれず、
地域の中で誰もが活躍できる場をつくることを使命と考えています。

現在では、就労継続支援A型事業所の運営やグループホーム事業なども展開し、障害のある方々が「働く」だけでなく、「暮らす」「生きる」ことも支える取り組みに力を入れています。

今回の講演は、私たち自身にとっても、自分たちの原点や想いを再確認できる時間となりました。
そして、まだまだ社会には課題も多くありますが、一歩一歩、未来へと歩みを進めていく勇気をもらえた時間でもありました。

そして講演のあとは、懇親会も開かれ、とても楽しく、そして美味しくお酒をいただくことができました。
他の参加者の皆さんともたくさん交流ができて、あらためて「人とのつながり」の大切さを感じる一日となりました。

今後も社内外の皆さんと連携しながら、より良い職場をつくっていけたらと思っています。

神奈川県中小企業同友会の皆様、
このような貴重な機会をいただき、心より感謝申し上げます。

 

今後もカン喜グループは、“誰もが誇りをもって働ける職場づくり”を目指し、
全国、そして世界へ向けて「歓喜奇兵隊」として進んでまいります。

 

株式会社カン喜 常務取締役 池添