「明けない夜はない、でも待っているつもりもない」

カン喜グループにご愛顧いただいている皆さん!令和8年度がスタートしました。新年度スタートは毎年のことながら、この時期は少し背筋が伸びると同時に、「(不安を感じながらも)今年もやるか」という気持ちになります。

さて、世の中に目を向けますと、相変わらず落ち着かない状況が続いています。アメリカを中心とした国際情勢の緊張、中東における不安定な動き、そして物価の上昇等、国内においても少子高齢化という構造的な問題が進行しています。どれも、これまでの延長線上では立ち行かない時代に入っていることを示しているように感じます。

当然、我々の業界においても例外ではありません。地球温暖化による海水温の上昇は、水産資源に確実に影響を及ぼしています。特に当社の主力である牡蠣については、供給の不安定さが年々顕著になってきました。

正直に言って、これはこれまでとは“質が違う”と感じています。

とはいえ、嘆いていても状況は変わりません。環境が変わったのであれば、我々も変わるしかない。むしろ、こういう時こそ次の一手を考えるタイミングだと思っています。

振り返れば、これまでも決して平坦な道のりではありませんでした。その都度、現場で知恵を出し、工夫し、乗り越えてきました。

困った分だけ、強くなった。

これはきれいごとではなく、実感としてそう思います。こういう時だからこそ、思い出す言葉があります。

 

「明けない夜はない」

よく聞く言葉ですが、こういう局面にいると、その重みが少し違って感じられます。

夜は必ず明ける。問題は、その時に動けるかどうかです。何もせず、待っているつもりはありません。

我々の仕事は、食を通じて人の暮らしを支える仕事です。どんな状況であっても、「安心して、おいしく食べられるものを届ける」という価値は変わりません。だからこそ、苦しい時ほど、この仕事の意味は大きくなるのだと思います。

混沌とした時代ではありますが、変化があるからこそ、次の可能性も生まれる。

そういう意味では、なかなか面白い時代です。今年も一歩一歩、前に進んでいきます。止まるつもりはありません。

本年度もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 2026年4月21日

株式会社 カン喜 上坂陽太郎