「開発チーム」発足1年半新商品が間もなく完成しそうです

■「開発チーム」発足

2021年2月株式会社カン喜「開発チーム」が発足しました

開発部として独立して活動するのではなく
日々の業務と並行して、品質保証部、営業部、総務部、製造部と各部署から1名づつに協力を要請して、部署横断で参加をし様々な観点から忌憚なく意見を集めるという意味で「開発チーム」としてスタートしました。

■開発の仕事とは?

簡単に言えば「新しい味を生み出す仕事」です。

文字にしてしまえば簡単そうに見えますが、
ゼロからイチを作り出すということは想像以上に難しいです。

 

当初、冷凍食品の枠の中で考えており、グラタン以外の冷凍食品の味を作るのにイメージとぜんぜん違うものが出来てしまうことが多々有り苦労しました。

正確に言うと今も現在もずっと苦労しています。実は冷凍をしたものを、再調理をすると試作のときとは味が若干変化するのです。つまり、調理の経験や巷にあふれるレシピなどが全く参考になりません。どうアレンジしていけばよいのか見当がつきません。作りたてで美味しかった試作品が、凍結後に調理をしたら味が違うのでがっかりした経験を重ねました。手元にはグラタン以外の冷凍食品の知見もアイデアもレシピもありません。
良し悪しあるのですが、参考にできる過去データがないのです。

■「開発」は何から始めたら良い?

お伝えしたいのは御存知の通り弊社の主力商品は「かき」です。
かきを使用した商品は、市場には様々な商品が販売されています。
二番煎じにならないようにするには、まず何を始めたら良いでしょうか。

牡蠣 おすすめ 調理方法

 

初回の会議議事録を見直すと以下のような記述がありましたので抜粋。
コンセプトづくり、販売先を想定、価格帯のイメージづくり。
売れている冷凍食品の研究。完成まで10分以内の製品。個食、即食可能。
あえて一手間で最悪感を払拭。なるべくアレルゲンを含まない、畜肉製品、
カレーなど匂いの強いものNG・・・

自分の仕事をこなしつつ開発チームとして行うのには1年以内に3商品販売するという目標で条件も色々有り開発チームとして取り組むには少々ハードルの高い設定のような気がしました。

■「開発」には正解がありません

1、あえて「かき以外」にチャレンジする
2、強みの有る「かき」を活かした製品づくりをする
3、自社工場以外に「全く別のジャンルの製品」の開発、協力を要請する

開発には答えがありません。どれも正解です。
弊社はここ1年で上記3つを全てを試しました。

そこであえて水産品でも無い商品開発に挑みました。

柔軟な発想と対応力を身に着けた開発チームは

中屋菓子店に協力をしていただき2021年12月25日に工場敷地内で行ったセールで、
プリン、カタラーナなどスイーツの販売にもチャレンジしました。

その時のコンセプトは周南で採れた野菜を使用したスイーツ。

美味しかったのでまた作って欲しいです。

Yakimoさんの焼き芋も即完売でしたので、私は買い損ねました。

次に出たアイデアのひとつに「かにみそグラタン」がありました。

第3回の開発会議で試食。これは自社のかに甲羅グラタンのアレンジなので、
弊社お得意の製品。味に間違い有るわけがありません。
この商品は既に発売済みで、酒飲みの間では癖になるとの噂もあります。

現在の味のトレンドに合わせるべく過去レシピを見直し
水分を減らし、味を濃くして旨味をアップさせました。
そこに、贅沢にかに味噌と紅ズワイガニをトッピング

贈答用を求める声もありますが、自分へのご褒美用に購入する方もいるようです。

さて、開発チームとカン喜の皆様、明日からこの商品を超えるものを考えて下さい。

開発には正解がない=終わりが無いのです。次々と超えていかなければいけない壁が有るのです。

■あたらない牡蠣があったら食べてみたいと思いませんか?

岡山県邑久町のきれいな海からフレッシュな殻付きかきを冷蔵車でウン万円もかけて運んできます。
山口県まで運ばれてきた牡蠣を濾過をした滅菌海水につけ置き牡蠣の体内に溜め込んでいる不純物などを自然に排出させます。

昨年からの取り組みの一つ「全ロットノロウイルス検査済み」の殻付かき。

牡蠣は一旦付着すると一生その場所を離れず動かなくなるので水槽内では触らず動かさず自然に近い環境を用意してあげます。

牡蠣は1日に200L以上の水を飲むと言われます。水槽内にいる間はフレッシュな海水を流しっぱなしにしているので牡蠣は多量に新しい海水を取り込み続けます。

そんな1日を過ごした牡蠣を水揚げして直ぐに袋詰めして凍結を行います。
そこは弊社の冷凍技術の活かせるところで得意分野です。

現在はオイスターバーなどの個人店を中心に販売をさせていただいています。
お近くのお店で岡山県産の殻付の生牡蠣があったら、それは弊社の牡蠣かも知れませんね。

良く聞かれる質問に「牡蠣は1日何個くらいを目安に食べたら良いのでしょうか。」というのがあります。

牡蠣1個(約20g)あたりの亜鉛含有量は約2.8mg、プリン体含有量は約37mgであることを踏まえると、安心して食べられる牡蠣の量は1日10個ほどが目安になると考えられます。

ですが、私もそんなに多くの牡蠣を1日では食べることは出来ません。

低カロリーで低脂肪ですが、食べ過ぎは良くないようです。体調に合わせて程々に。適量をお好みの料理と一緒に食べるのがおすすめ。

 

■組み合わせて栄養アップ!おすすめの食べ方

・柑橘類(レモン・長門ゆずきちなど)
牡蠣に含まれる亜鉛は体内に吸収される割合が15~30%程度。
そのため吸収率をアップさせるビタミンCやクエン酸が豊富な食材との食べ合わせがおすすめ。

生牡蠣に柑橘を絞るのは美味しいだけでは無いのです。

・にんにく
牡蠣に含まれるビタミンB1の吸収を高めるには、にんにく、ネギ、ニラなどに含まれる
アリシンと同時摂取がポイント。
牡蠣のアヒージョやガーリックソテーがおすすめ。

・ほうれん草
ほうれん草の鉄分、葉酸、マンガンなども亜鉛の吸収をサポートしてくれます。
亜鉛は吸収しづらく不足しがちな成分。
生牡蠣に合わせるだけではなく、殻付かきグラタンにトッピングして
オイスターロックフェラー風にアレンジしても楽しめます。

■現在開発中の製品紹介

レトルト商品の開発を進めています。
パッケージデザインは全く別のものになりますが一部お見せします。
9月に製造を行う予定なので10月くらいにはこちらのサイトで購入が可能になると思います。

麻婆風長州どり🐓、麻婆風牡蠣🦪、ジェノベーゼ風長州どり🐓(パッケージ写真は試作時のダミーです)

 

パスタソースとして開発しておりますが、そのままおつまみとしてお召し上がりいただくことも出来ます。高たんぱくで低脂質な大豆ミートを使用しているのも特徴です。

 

発売が開始されたら案内をさせていただきます。

こちらのページで販売を予定しています。

 

株式会社カン喜 工場長 荒木