牡蠣はあたるイメージがあるので、子供にあげるのを控えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、牡蠣自体には栄養豊富で子供の成長に欠かせない成分がたくさん配合されていますよ!
そこでこのページでは、
についてご紹介します!
牡蠣は離乳後期食ごろから使うことはできます。
ただし、嚙み潰しにくい食材で、すりつぶしたり、ペースト状にすることが困難なため、弾力のある部分を避ければ、幼稚園児でも食べることはできます。
ですが、牡蠣は食中毒の原因となることが多く、感染した場合の症状が重いので、抵抗力が低い乳幼児が食べる場合は、大人が食べる以上に中心部の加熱時間を意識して調理し、与えることが必要です。
牡蠣の調理時間については、こちらのページでまとめているので、合わせてご覧ください。
牡蠣にあたるとどういう症状になる??調理する際のポイントと当たった時の対策方法
また、調理する際は、牡蠣の加熱状況だけでなく、調理器具からの二次汚染にも気を付けましょう。
牡蠣の調理に使用した包丁やまな板などをよく洗わないまま、他の食材の調理にしようすると二次汚染の危険があります。
もちろん、調理する方の手指をしっかりと洗うことも大切です。
加熱せずに食べる生牡蠣は大人でも食中毒のリスクが高い食材です。
小学生でも生牡蠣を食べることはできますが、食中毒のリスクを考えると避けたほうがよいでしょう。
牡蠣を食べることができる離乳後期食では、1回の食事で魚や肉の食べる量の目安は15gです。
完了期でも15-20gですので、それを目安に少量から試してみましょう。
大人でも食べすぎると食中毒のリスクがあがるため、2-3個が目安で、多くても5個くらいが限度です。
ですので、体の小さい幼少期から小学生は注意が必要です。
摂取量の上限値がある亜鉛や鉄分を多く含むため、栄養価から考えてみましょう。
日本人の食事摂取基準(2020年版)より亜鉛と鉄の推奨量と耐容上限量を一覧にしました。
男性 | 女性 | |||
推奨量
(mg/日) |
耐容上限量
(mg/日) |
推奨量
(mg/日) |
耐容上限量
(mg/日) |
|
1-2歳 | 3 | - | 3 | - |
3-5歳 | 4 | - | 3 | - |
6-7歳 | 5 | - | 4 | - |
8-9歳 | 6 | - | 5 | - |
10-11歳 | 7 | - | 6 | - |
※耐容上限量の記載はありませんが、耐容上限量がないということではありません。該当年齢の推奨量を参考に適度な摂取が大切です。
男性 | 女性 | |||
推奨量
(mg/日) |
耐容上限量
(mg/日) |
推奨量
(mg/日) |
耐容上限量
(mg/日) |
|
1-2歳 | 4.5 | 25 | 4.5 | 20 |
3-5歳 | 5.5 | 25 | 5.5 | 25 |
6-7歳 | 5.5 | 30 | 5.5 | 30 |
8-9歳 | 7.0 | 35 | 7.5 | 35 |
10-11歳 | 8.5 | 35 | 8.5 | 35 |
牡蠣100g当たり、亜鉛14.5㎎、鉄1.9㎎が含まれています。
牡蠣1個あたり15gとすると、亜鉛2.2㎎、鉄0.29㎎が含まれます。
ですので、耐容上限量を超えないよう、推奨量を基準に考えると、牡蠣を食べることができる目安量は、1-7歳くらいまでは1個、8-11歳くらいまでは2個、となります。
牡蠣には子どもの成長に必要な栄養成分がふんだんに配合されています。
特に、子どもの成長に欠かせない成分をご紹介します。
亜鉛は代謝に必要な多種類の酵素を作る成分となり、たんぱく質の合成に関わっています。
つまり、細胞の生まれ変わりに関与しているので、体の成長に必要不可欠な栄養素です。
また、舌の表面にある味蕾という細胞を作る働きもあるので、不足すると味覚の低下をおこすことがあると言われています。
酸素を全身に運ぶ赤血球を作るため、不足すると貧血になります。牡蠣に含まれる鉄分は、体に吸収されやすいヘム鉄という形なので効率よく摂取できます。鉄分は摂取不足になりやすいので、手軽に摂取できる牡蠣はおすすめです。
糖質や脂質の代謝を助けるビタミンB1やB2が多く含まれます。また貧血予防にも効果のあるビタミンB12も含まれています。ビタミンB群は水溶性ビタミンで汗などと共に体外に排出されやすいため、しっかりと摂取することが大事です。
スタミナの増加、疲労回復に効果があります。また目の疲れにも効果があるので、テレビやスマホをよく見る時代の子どもたちに必要な栄養素です。
牡蠣の栄養価については、こちらでさらに詳しくまとめているのでご覧ください。
牡蠣を子供に与える場合は、十分に中心部までしっかりと加熱してください。
食中毒の原因となるノロウイルスをしっかりと死滅させることで、子どもでも安全に食べることができます。
外出先で加熱状況がわからない場合などは、与えることを避けたほうがよいでしょう。
【牡蠣とチーズのキッシュ】子どもの好きな卵やチーズと合わせると食べやすくなります。
その他、子どもにもおすすめできる牡蠣レシピはあります。
こちらのページでまとめているので、合わせてご覧ください。
牡蠣も食物アレルギーの原因の一つです。初めて牡蠣を食べる際は、次の注意点に気を付けてください。
牡蠣以外の食物アレルギーの原因となる食べ物を初めて食べる場合も、同じようにするとよいでしょう。
食中毒とアレルギーの場合の症状や発症までの時間が違います。
嘔吐を繰り返したり、呼吸困難が見られる場合は、すぐに病院へ行くか、救急車を呼びましょう。命に関わる可能性もあるので、早急な対応が必要です。
蕁麻疹や発疹など、皮膚に異常が見られる場合は、かゆみが出るので、患部を冷やしてあげましょう。ただし、呼吸困難などにつながる可能性もありますので、様子を見て、病院に行かれることをおすすめします。
そうならないようにやはり加熱はしっかりとして調理しましょう。
牡蠣を美味しく調理する方法!火の通りや茹でる時間、おいしい焼き方
牡蠣は「海のミルク」と呼ばれるくらい栄養が豊富に含まれているので、子どもたちにもぜひ食べてもらいたい食材です。
しかし、食中毒や食物アレルギーといった命に関わることもあるため、与えづらい一面があることは事実です。
与える場合は、中心部までしっかり加熱すること、食べたあとは様子を見ること、をしっかりと行い、栄養満点の牡蠣を楽しみましょう。
冷凍牡蠣は、栄養価も高いままで使い勝手がいいのでおすすめです。
冷凍牡蠣で鍋料理をする際の美味しい牡蠣鍋レシピをご紹介するのでご覧下さい。
冷凍牡蠣で鍋料理をする際の下処理方法と簡単で美味しい3つの牡蠣鍋レシピ